オペラ歌詞解説
カタカナ発音について
このサイトに載せているカタカナ発音は、実際に歌われているのを聴いて目で追えるように、ということを第一の目的として作られています。
外国語の発音をカタカナで正確に表すことは不可能なので、一般のオペラファンの「歌われている歌詞をなんとなくでも理解したい」という要望を手助けするために提供されているものだとご理解ください。
語学として言語を学びたい方や、歌い手として声楽を勉強されている方は正しい発音を学ばれることを強く推奨します。
上記の目的に照らし、本サイトで提供されているカタカナ発音には次のような特徴があります。
特徴1: 歌詞の省略はせず、歌われる音をすべて楽譜通りに記載している
オペラでは、同じフレーズが何度も繰り返し歌われることがよくありますが、普通の歌詞解説ではそのような繰り返しは省略されるのが一般的です。
ですが、それだと歌詞を追えなくなってしまうので、このサイトでは基本的に繰り返しも含めて歌われる言葉をすべて楽譜通りに記載しています。
特徴2: 単語や音節ではなく音符単位で区切られている
歌詞はメロディに載せて歌うものですが、オペラでは歌詞を音符に乗せるために母音の配置がかなり自由に調節されます。特にイタリア語の場合はそれが顕著です。
例えば次の例は椿姫の乾杯の歌に含まれる la tazza e il cantico という部分の楽譜ですが、アルフレードとヴィオレッタが歌う主旋律と、その裏で歌われている合唱のパートはそれぞれ次のようになっています。
主旋律
合唱
主旋律の方は「tazzaの終わり」「e(これで1つの単語)」「il」の3つの単語の音が1つの音符に詰め込まれているのがわかります。
同様に合唱パートではeとilの2つの単語が1つの音符に対応しています。
このような場合、主旋律は「ラ・タッ・ツァエイル・カン・ティ・コ」、合唱は「ラ・タッ・ツァ・エイル・カン・ティ・コ」と表示しています。
つまり、音符ごとに「・」で区切って表示しているのです。これにより、実際に音源を聴くとこの通りに歌われていることが聞き取れるようになっているはずです。