参考文献

このページでは僕が読んでよかったと思う本をカテゴリ別に紹介している。

原著が英語のものは、英語で読んだものもあれば翻訳版を読んだものもある(ごく一部に、両方を読んでみたものもある)。原著しか読んでいないものについても、翻訳が出版されている場合は翻訳版へのリンクもつけておいた。

英語の本はほとんどすべてkindleで読めるが、日本語でもkindleに対応しているものが結構ある。紙の本よりも少し安いし、「本はどうしても紙じゃなきゃ!」という人以外にはkindle版がおすすめだ。ハイライトを付けたり検索したりと、紙の本にはない便利な機能も多い。

習慣
習慣の力 / The Power of Habit
チャールズ・デュヒッグ / Charles Duhigg
日本語、Kindle(新版)
日本語、文庫(新版)
日本語
英語、Kindle(原書)

「習慣」に関する研究がまとめられた本。

エピソードが多く、ある種のドキュメンタリー映画のように複数のストーリーが同時並行的に展開する。この点については好みが分かれるかもしれない。興味深い物語が多いが、実用書としては冗長だと感じる人もいるだろう。

本の後半では組織や社会の習慣について書かれている。とりあえず個人の習慣に関することだけ知りたい、という場合は前半だけ読むといい。

複利で伸びる1つの習慣 / Atomic Habits
ジェームズ・クリアー / James Clear
日本語
英語、Kindle(原書)

新しい習慣を身につけたり、古い習慣を変えたりするために必要な考え方とテクニックを紹介している。

ベースになっている考え方は『The Power of Habit (習慣の力)』 を踏襲している(本書の中でも引用される)が、より具体的、実践的なアドバイスを提供することに主眼を置いている。

7つの習慣 / The 7 Habits of Highly Effective People
スティーブン・R. コヴィー / Stephen R. Covey
日本語、Kindle (新訳)
日本語 (新訳)
日本語 (旧版)
英語、Kindle (原書)

人生哲学の世界的ベストセラー。時代が変わっても変わらない人生の「原則」を説く。

小手先のテクニックなどではなく、豊かな人生を送るために必要な大原則を真正面から論じた本だ。

逆に言えば、目指すべき姿は描かれていても、具体的にどうやってそこまでたどり着けばいいかはあまり詳しく書かれていない。いきなり高い理想を突きつけられて、どうすればいいか困ってしまうかもしれない。

この本に書いてあるような大原則を心に留めて(一度では覚えきれないので何度も読み返すことが前提)、小さなことから少しずつ始めるのが賢いやり方だ。そのときには、ここで紹介している他の本(主にテクニックを扱ったもの)が役に立つと思う。

2013年に、新訳による完訳版が出版された。

Mindset
Dr Carol S. Dweck
日本語、Kindle
日本語
英語、Kindle (原書)
時間管理・仕事術
時間術大全 / Make Time
ジェイク・ナップ, ジョン・ゼラツキー / Jake Knapp, John Zeratsky
日本語、Kindle
日本語
英語、Kindle (原書)

時間管理に関するテクニックがいろいろと紹介されている。

面白いのは、2人の著者が相反する「時間ワザ」を「戦術バトル (Tactic Battle)」として紹介しているところ。

このことからも分かるように、このようなテクニックはすべてが万人に適用できるわけではない。自分に合うものだけつまみ食いして使えばいい。

秋本治の仕事術
秋本治
日本語、Kindle
日本語

40年もの間休まずに連載を続けた『こち亀』の作者が、自分の仕事を振り返って書いた本。

漫画家という特殊な職業なので直接参考にできる部分は少ないが、仕事に対する考え方や工夫などは参考になる所も多い。

非常に軽い感じでサクッと読める。実用書というよりも読み物としておすすめ。

心理学・行動経済学
ファスト&スロー / Thinking, Fast and Slow
ダニエル・カーネマン / Daniel Kahneman
日本語、Kindle (上)
日本語、文庫 (上)
日本語、Kindle (下)
日本語、文庫 (下)
英語、Kindle (原書)

人間が行動するときの脳の働きを、脳の2つのモード「システム1」と「システム2」によって説明する。システム1は自動的で高速な思考(直感)、システム2は意識的で遅い思考(論理)のことだ。

数々の興味深い実験や実例を引いており、読み進めるごとに知的好奇心を刺激される。

ちなみに、著者のダニエル・カーネマンは、ノーベル経済学賞(正確にはスウェーデン国立銀行賞)を受賞している。

予想どおりに不合理 / Predictably Irrational
ダン・アリエリー / Dan Ariely
日本語、Kindle
日本語
英語、Kindle

伝統的な経済学は「人間が合理的に行動する」という前提で組み立てられているが、行動経済学はその仮定に対する批判から発展した。人間はそんなに合理的でないだろう、ということだ。

この本では、人間の行動パターンを調べるための数々の実験により、われわれ人間の、ときに面白く、ときに悲しい性(さが)が描き出される。

経済学の本というと難しく考えがちだが、この本(と同じ著者による続編)に限っては読み物として楽しく読める。

現代のマーケティング手法は、このような研究によって得られた知見を使って、あの手この手で消費者にものを売りつけようとしてくる。防衛策として、人間が陥りがちな不合理な行動について知っておくといいかもしれない。

心理学
鹿取 廣人, 杉本 敏夫, 鳥居 修晃
日本語

心理学の入門書。いわゆる普通の教科書なのだが、退屈で読みにくいということはなかった。

それぞれのトピックに関する記述は必要十分でコンパクトだし、本文とは別に囲み枠でいろいろな実験が紹介されているので、興味深く読み進められる。